秩父の山中で夫と花と暮らしたムツさんに心ひかれて

消せない録画

ある日チャンネルを変えたら、山の景色、色とりどりの花が目に飛び込んで来た!

すぐに録画、そして見入ってしまった。

元々自然の景色、里山の景色が好きで好んで見るけど、、、

色々録画するけど、大半は1度見たらすぐに消去する。でも今回は消せない!

もう何回見た事か? 数えきれない。そしてその都度感銘を受ける。

 

春の桜、秋の紅葉

春には桜、桃のピンクの濃淡、レンギョウの黄色、水仙の黄色と白、雪柳の白、

花大根の紫、等々、、、

秋には、山々の紅葉そして何と言ってもご主人とムツさんが育んだもみじ、、、

何回も録画を再生した私には、画像の中でしか見た事が無い景色も、

目を閉じたら心地よい陽射しの中、風に当たって居るような感覚になってしまう、、、

是非行ってみたい! ムツさんに逢ってみたい!

今となってはお逢いする事は叶わないけど、この場所に立つ事は頑張れば可能かな!

 

ムツさん方が人生のしまい方を考えていた年齢に十分差し掛かっている私だけど

まだまだ仕事をしていなければ生きてはいけない私。

私はこんな事で良いのだろうかと身につまされる思いで一杯。

ムツさんがつぶやく一言一言が心にささる。そして響く。

 

一言の後に必ず笑うムツさん。明るくも悲哀を感じる。

傍らで静かに寄り添うご主人。

寡黙なご主人は心根の優しい人だとムツさんは語る。

この地でのお二人の歴史を感じる。

 

丹精をを込めて作った畑を荒らした猪に、猪が可愛そうだと語るムツさん。

「木を切って炭を焼き、杉を植えたから実が成らなくて食べるものが無いんだ」と、、

ご主人と一緒に畑を耕し、その畑を山に返す為に花や木を植える。

動物も花や木も、そしてこの地を慈しみ大切に思い、

後々訪れる見知らぬ人々にまで想いを寄せるムツさんの人柄に惹かれる。

「誰か来た時に、花が咲いていたら嬉しかろう」と、、

 

長くこの地で暮らして来たお二人が、ご自分たちの行く末を想って、、、

土地に感謝し良い方法として、切なくも自然として来た事が、

こんなにも人々の心に響き、主無きこの地に訪れる人は多いと聞く。

残された草木の手入れをしに来られる方も、、、

 

現在私は膝を悪くして、仕事も少しセーブしているけれど

元気なうちに、自分の意志や体が思う様になるうちに訪れてみたいと思う。

介護士をしていて痛感する。

 

その為にDr指示の下、日々筋トレに励んでいる。(笑)

来春、花の季節までにはもう少し足腰丈夫になっています様に! 

そして欲張って、秋のもみじも、、、

車、少し控えなくては、、、(笑)